「ESG×PR」の分野で新しいグローバルスタンダードを創る。「可能性は探るものではなく創るもの。」を信条にするベクトル事業開発本部 部長が胸に抱く次なる野望とは。

「ESG×PR」の分野で新しいグローバルスタンダードを創る。「可能性は探るものではなく創るもの。」を信条にするベクトル事業開発本部 部長が胸に抱く次なる野望とは。
コミュニケーション領域のFAST COMPANYとして「いいモノを世の中に広め人々を幸せに」というビジョンを掲げるベクトルグループ。コミュニケーションを軸に世の中の流れを捉えた様々な事業・サービスを展開することにより、常に進化を続けています。「Professional」ではイノベーティブな視点と彩り豊かな個性を活かし、活躍するグループ会社社員に、自身が取り組む仕事の社会的な意味や価値についてお話を伺います。

ベクトルグループはサステナブルな社会の実現を目的として提唱されているSDGsの実現に貢献していきたいと考え、企業のESG・SDGs経営分野における新規事業を進めています。具体的な事業の形やその開発経緯について、株式会社ベクトル 事業開発本部オープンイノベーション部の部長の大北 潤氏に話を伺いました。
大北 潤
株式会社ベクトル 事業開発本部 部長
株式会社ニューステクノロジー 取締役

大学卒業後、人材紹介会社に入社。2012年に株式会社マイクロアドにて広告業務を行う。福岡支社、フィリピン支社、中国支社などの立ち上げに携わり、株式会社ベクトルとマイクロアドの合弁会社ニューステクノロジーを立ち上げる。現在は株式会社ベクトル、株式会社ニューステクノロジーにて新規事業の立ち上げを行う。
参照元: YouTube

「ESGスコア×PR」で新しいグローバルスタンダードを。産学連携で日本初・ESG格付け機関の設立を目指す。

今、立ち上げている新規事業のひとつが早くも注目を集めていますが、現在の仕事内容について教えてください。

ベクトル社の事業開発本部オープンイノベーション部の部長として新規事業開発の責任者をしています。部長に就任して1年ほどですが、現在は助成金支援事業や教育関連事業など複数の新規事業の立ち上げを執り仕切っています。最近特に注力しているのが、ESG(Environment Social Governance)に関する新規事業の立ち上げです。海外ではもはや当たり前のESGですが、日本ではまだそこまで浸透していません。国内でのESG経営の浸透をゴールに据え、日本初のESG格付け機関の設立、ESGコンサルティングサービス、PRとの連携サービスと大きく3つの事業を創る予定です。

日本でESG格付け機関を設立することは、グローバル市場における日本のポジションを上げるために非常に重要です。ヨーロッパやアメリカにはすでにESGの専門機関があり、彼らが設定した基準で企業評価がなされています。欧米発の指標のため、日本にとっては不向きな内容が評価項目として設定されていることもあり、それだけの理由で、実態よりも低い評価になってしまうケースもあるのです。それを回避するためにも、日本ならではの評価指標と日本発の格付け機関が必要だと考えています。
すでに具体的な取り組みを開始しており、九州大学と共同でESG格付けに必要な項目を洗い出し、その重み付けに取り組んでいます。これは私がベクトルのESG領域を担当してすぐ、ESG投資分野において先進的な研究と具体的活動を展開されている九州大学の馬奈木俊介教授と繋がることができたことがきっかけでした。

馬奈木教授はダボス会議や国連の会議で登壇され、日本が取り組むべきESG観点の取り組み投資について、当時の安倍首相にも提言されてきた方です。我々がこれから取り組んでいくESG領域において、馬奈木教授こそ一緒にプロジェクトを進めるにふさわしいパートナーだと確信し、九州大学と共同で産学連携プロジェクトをスタートしています。

ESG領域での新規事業に取り組む上で、ベクトル社ならではの強みを教えてください。

強みはベクトルの主力事業でもあるPRです。ESG投資において、機関投資家に対して企業のESGへの取り組みをいかにアピールできるかが重要です。現状は、ESG関連の取り組みを可視化するための「統合報告書」を作成するだけの企業が多いですが、それを適切なステークホルダーに的確に伝えることで、多くの投資家の心を動かすことができると思います。「ESG×PR」の重要性は、まだまだ世の中に理解されていないため、アジアNo.1のPRエージェンシー*であるベクトルが率先して取り組んでいく必要があると思っています。

ベクトルグループにデジタル注入し、事業を立て続けに成功に導く。

大北さんのご経歴を教えてください。

総合人材サービスを展開するインテリジェンス社(現:パーソルキャリア)でキャリアをスタートしました。
その後、縁あってデータ及びアドプラットフォーム事業を運営するマイクロアド社に転職し、福岡支社の立ち上げを経験。その後、台湾、フィリピン、中国でも事業立ち上げに携わりました。

帰国してすぐに、マイクロアドとベクトルの合弁会社である株式会社ニューステクノロジーで仕事をすることになりました。中国駐在時からベクトル社とはお付き合いがあり、ベクトルは世の中の様々なサービスを複合的に掛け合わせ、新しくていいサービスを創ることに長けているという印象を、当時から持っていました。それまで自分が仕事をしてきた環境とは頭の使い方が全く違うところで新しい挑戦がしたいと思いベクトルへの転職を決意しました。当時のベクトルはリアルからデジタルへという流れの中で、ちょうどPR業界にデジタルを取り入れようとしていた、まさに転換期でした。私がベクトルに入社して最初に担ったのが、この役割です。
当時のニューステクノロジーは会社設立から2~3年経っていましたが、皆何かしらの他事業を兼務しており、専任として事業にコミットしている者はいませんでした。そんな中、取締役として実質1人でウェブマーケティング事業の立ち上げしました。ベクトルのPRサービスにウェブマーケティングの要素を取り入れたサービス展開を常識にしていくことを自分自身のミッションにしていました。
まずはグループの皆さんにウェブマーケティングを知ってもらうべく、グループのPR事業会社に常駐という形で私の席を確保してもらい、いつでもウェブマーケティングに関する相談を受けられる状況を創りました。メンバーの商談に同行してウェブマーケティングの提案をサポートしたり、お客様からの質問に答えたり、何でもやりました。前職とは全く異なる環境でしたが、面と向かってのコミュニケーションを続け、一緒に働く人たちとの信頼関係を築いていきました。

それを続けているうちに社内から相談してもらえる機会が増え、ウェブマーケティング事業を急成長させることができました。この流れでPRにデジタルをかけ合わせる取り組みがさらに勢いをましていき、ニューステクノロジー代表の三浦と共にさらに新規事業開発を行い、現在展開しているモビリティメディア事業が始まりました。

自身が手掛けていたウェブマーケティング事業を順調に拡大できたことに加え、新規事業であるモビリティメディア「GROWTH」で、ニューステクノロジーは一気に業績を伸ばすことになったのです。ベクトルグループ内の役割として、クライアント企業に貢献できる次のサービスを、タイミングよく創れたことは自分にとっても大きな自信に繋がっていったと感じています。

行動が全て。新規事業立ち上げ時は、業界の第一人者に会いに行き、教えを乞うのが一番の早道

ベクトル社に入ってみて、いかがですか?

やりたいことを思いっきりやらせてもらえる環境だと思います。オープンイノベーションに取り組む企業やスタートアップ企業から「ベクトルさんってなんでもやっていて、全包囲網を抑えていますよね」といった話をよくいただきます。そんなありがたいイメージに恥じないよう、新しい分野にも積極的にチャレンジして、自由でありながらも責任を持って取り組んでいきたいと思っています。

また、パートナー企業と一緒にプロジェクトを進めるときには、アジアNO.1のPRエージェンシーであることが大きな強みだと感じています。自社で商品開発を行う企業の中には、「作るのは得意だけど、広めるのは苦手」という会社も多いです。そんな企業様に「アジアナンバーワンのPR会社です」と伝えると、熱心に話を聞いてもらえます。これはベクトルの強みだと思います。

また、ベクトルグループの新規事業開発のスピードは早く、他社の方によく驚かれます。代表である長谷川の決断が早いことがその要因で、これも大きな競争力の1つだと思います。

新規事業責任者として心がけていることはありますか?

諦めず、継続し続けることです。それが一番ですね。

私は新規事業を数多く手がけていますが、中にはすでになくなってしまった事業もあります。ただ、その時々に生まれた繋がりや信用が次の新しい挑戦に役立っていて、全く無駄ではなかったと思っています。

また、新規事業を立ち上げる際に、まずはその分野に長けている方、できる限り第一人者に直接話を聞きに行くことにしています。行動が全てだと思っていて、会って話をすることで必ず何か新しい発見が得られます。

最近は行動しない人が多い印象があるので、自分の行動力は最大の差別化ポイントだと思っていますし、強みだとも思っています。あとは、お会いできた方には必ず何かしらの価値をご提供できるよう工夫しています。私自身が様々な新規事業に携わり、たくさんの場数を踏んできているので、多角的なご質問にもお答えできると思っていますし、さらに価値を提供できるよう自分の中の引き出しを増やしていきたいです。

「可能性は創るもの」。こうあるべきに捉われない挑戦を繰り返し、稀有な存在へ

今後の展望を教えてください。

現在はESG領域に注力していますが、代表である長谷川のアイデアを形にしていくこと自体が面白いと思っているので、その役割を継続していきたいですね。どうすればそのアイデアを事業として実現できるのか、様々な判断材料を揃えた上で、実現可能性が高いものは着実に実行に移していくことが私の仕事です。1つのアイデアを事業として実現することができれば、また次のアイデアを形にするチャンスが得られると思いますし、そのサイクルをどんどん回していきたいと思っています。

斜め上からのアイデアが降って来ることもありますか?

あります(笑)。それでも、まずは判断材料となる情報をできる限りたくさん集めます。

可能性は創るものだと思っているんです。仮に私は無理だと思ったことでも、他の人から見れば実現可能性があることだと思われるかもしれません。また、やり方を少し変えれば、できるようになることもきっとあるはずです。ゴールまでたどり着く道筋はひとつだけではないので、その道筋を常に探している感じですね。

事業を立ち上げるだけなら大切なのはスピードですが、事業を創ってからの方が難しいこともあります。人の配置や組織づくりをどうしていくか?どうやってグループ全体を巻き込むか?このあたりの設計は非常に難しく、引き続き経験を積みながら、自分自身を磨いていきたいと思っています。
直近では、5月頃に新しいプロダクトのリリースを予定しているので、それに向けたシステム開発を頑張っています。

さらに先のことは、良くも悪くも考えていないというのが正直なところです。先々のことを細かく固めてしまうと、そればかりが目標になり、悪い意味で固執してしまうので。目の前の目標に対してスピード感を持ってチャレンジし続けることで、自分の強みを磨き、稀有な存在としてベクトルグループと社会に貢献していきたいと思っています。そしてやりたいことをやりたい時にできる状況でいられるというような、選択肢や可能性を広げられるキャリアを築いていきたいです。
*Haymarket Media社が運営する世界有数の業界メディア「PR WeeK」が2020年に発表した、グローバルPR会社ランキングにてベクトルがアジアNo.1にランクイン

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