「時代を先取る事業家集団」を加速させていく二人が語る、ベクトルの可能性と未来

「時代を先取る事業家集団」を加速させていく二人が語る、ベクトルの可能性と未来
コミュニケーション領域のFAST COMPANYとして「いいモノを世の中に広め人々を幸せに」というビジョンを掲げるベクトルグループ。コミュニケーションを軸に世の中の流れを捉えた様々な事業・サービスを展開することにより、常に進化を続けています。「Professional」ではイノベーティブな視点と彩り豊かな個性を活かし、活躍するグループ会社社員に、自身が取り組む仕事の社会的な意味や価値についてお話を伺います。

現在、コミュニケーション領域を軸に多くの新規事業を手がけているベクトルグループですが、同時多発的な事業創造とそのスピードを支えているのが、複数の肩書きをもち、グループ内のあらゆるところで活躍の場を広げている戸﨑 康之氏と森 勇気氏です。
実はこの二人、前職では同じグループ内の別の子会社に所属していたものの、ほとんど接点がなかったそう。当時はそれぞれの会社で役員を務めていた二人が、ベクトルグループに参画した理由はどのようなものだったのか。また新しい事業はどのように生み出され、人と事業と組織はどう成長していくべきなのか、そして今後のベクトルの可能性とは。二人が率直に語り合いました。
戸﨑 康之 [とさき やすゆき]
株式会社ベクトル 経営戦略本部 本部長

2004年、株式会社アクシブドットコム(現・株式会社VOYAGE GROUP)に入社。メディア事業においてポイント領域、会員データベース領域、広告領域と幅広く事業開発を経験し、2010年に株式会社PeX(現・株式会社VOYAGE MARKETING)の代表取締役に就任。2015年から株式会社VOYAGE GROUPの取締役に就任し、メディア関連事業全般、インキュベーション事業のEC領域全般を統括。
その後、2019年1月にベクトルへ入社し、経営戦略本部長と株式会社スマートメディアの取締役に就任。2020年から株式会社PR TIMES、株式会社あしたのチームの取締役に就任しグループの事業推進に携わる。
森 勇気 [もり ゆうき]
株式会社ベクトル 社長室 室長

2005年、サイバーエージェント入社後、マイクロアド立ち上げに参画。
マイクロアド大阪支社を立ち上げるとともに支社長に就任。
2010年から上海に赴任し、中華圏責任者として上海・北京・台湾・香港拠点の立ち上げを担当。
2016年よりマイクロアド取締役に就任し、海外事業を統括。
その後、Direct Teh設立のタイミングで参画し、2019年10月ベクトルに入社。
現在は社長室長として、ベクトルグループ全体の事業及び組織開発に携わる。
参照元: YouTube

「事業創り」と「組織創り」。それぞれの強みを活かし、新規事業を支える

まずお二人が現在携わっている仕事について教えてください。

戸﨑
ベクトル本体の経営戦略本部の本部長と、グループ会社のPR TIMESおよびスマートメディアの取締役を兼務しています。ただ森さんも僕も、グループを横断して、新規事業を中心に多岐にわたる業務を担っていますので、肩書きだけでは全ての業務内容をお伝えしづらいところがありますね。


私はベクトル本体の社長室長とD2Cブランドを展開するDirect Tech、ライバーやインフルエンサーの活動を軸とした事業を展開するLiver Bank、また最近設立された、医療分野のDXソリューションとマーケティング支援事業を展開するメディカルテクノロジーズの役員を兼務しています。私も戸崎さんと同じようにグループを横断して、幅広い役割を担っています。

グループの中でどのような役割を担われているのか、詳しく教えてください。

戸﨑
私が担っているのは、ベクトルグループの事業の「点」を「線」でつなげるような役割です。ベクトルには、約50の連結子会社があり、事業単位だと80以上です。これだけの事業ポートフォリオがあれば、横の連携や、それぞれの事業を掛け合わせることで、さらに事業をスケールできたり、新しいソリューションを創り出すことができます。


子会社の数も事業も急速に増えていますので、グループ内の様々なポテンシャルを繋げる戸﨑さんのように、クロスファンクションな動きをする人は重要ですね。

戸﨑
事業同士で横の連携を強め、シナジーを生み出すことができれば、個社で取り組む以上の効果を出すことができるようになります。それが顧客企業の満足度上昇に繋がり、ベクトルの価値も上がっていく。それが「点と点を線で繋ぐ」ということです。

新規事業には、どのように関わられていますか。

戸崎
事業を創る際の「何でも屋」という感じでしょうか。事業責任者と共に経営戦略を議論したり、事業アイデアについて、どう取り組めば勝てるのか、市場環境のリサーチはもちろん、ベクトルグループのアセットがどのように機能するのか検証しながら戦略や成長ストーリーを描いています。また、新規事業のアイデアを自ら提案することもありますね。


同じように新規事業に携わっていますが、私と戸﨑さんでは違う動き方をしています。戸﨑さんは事業を創り出し、自分で手を動かして成長させていく人です。一方、私は、新規事業創りに必要な「人」や「組織」の部分を担当することが多いです。

ベクトルは新規事業を生み出すスピードが非常に早く、事業を担える人を常に探しています。新会社のボードメンバー、事業責任者に最適な人を社内外から集め、新規事業が軌道に乗るまでを伴走していく役割を担っています。

自分たちと同じ世代の30代〜40代前半の方は、今後の自分のキャリアについて深く見つめ直している人が多いと思うんですよ。今の会社に居続けて出世を狙うのか、別の会社に転職して新しい環境で挑戦するのか、起業したり事業を創るチャレンジをしてみるのか。

私たちが新しく創る事業に最適だと感じる有能なビジネスパーソンで、さらにチャレンジしたいと考えている人には、積極的に「一緒にやろう」とお誘いしています。

最近は、業務提携や合弁会社の設立など、他企業とも様々な取り組みをされている印象があります。

戸﨑
そうですね。グループ内で密に連携し、中から事業が生まれることも大切にしていますが、ベクトルに足りないピースがあれば、積極的に他企業とも連携しています。

組み方は最初から細かく決めず、ベクトルグループのアセットと相手企業のアセットを組み合わせて、相乗効果と強いインパクトなど、掛け合わせの面白さが出せる形を探っています。そのような動きの中で、ジョイントベンチャーを創る場合もあれば、業務提携という形態を取ることもあります。

前職時代、経営側に立って数年で感じた自分自身への危機感

前職でも経営陣として重要な役割を担われていたお二人が、次のキャリアとしてなぜベクトルを選んだのか、その理由を教えてください。

戸﨑
実は、私も森さんも、かつてはサイバーエージェントグループにいました。


互いに別の子会社の経営陣を務めていましたが、当時は事業領域が競合関係にあるという側面もあり、あまり交流がありませんでした。でも、今一緒にベクトルで働いているのは面白い巡り合わせですね。

私には、社会人になってから決めているルールがあるんです。

それは、約3年毎に新しいことに挑戦し、結果を出してからまた別の新しいことにチャレンジする、というものです。そのように新しいチャレンジを繰り返していた結果、今の自分に辿り着いたという感じです。

14年ほど働いたサイバーエージェントでは、デジタルマーケティングプラットフォーム事業を行っている子会社のマイクロアドの経営に携わらせてもらいました。大阪に赴任して支社を立ち上げたり、2010年には上海で海外法人の立ち上げも経験しました。この上海駐在時代に知り合ったのが、今、ベクトルの社長を務めている長谷川です。

当時の長谷川も私と同じように、ベクトル上海支社の立ち上げのために長期間駐在していたのですが、その時の長谷川のスピード感に圧倒されたり、その場で即決断してものごとを推進していく雰囲気に触れ、自分もそういった環境で仕事がしてみたいと思っていました。

その後、香港でも現地法人を立ち上げ、帰国したのが2015年。そこからマイクロアドの役員を約3年程任せて頂いたのですが、このときに良い意味で「やり切った感」がありました。また、自分の成長角度が下がっている感覚もあったのです。その頃、ちょうど長谷川からD2Cのビジネスを創りたいという話を聞き、「一緒にやらせてください」と申し出ました。ベクトルとマイクロアドとの合弁会社という形で株式会社Direct Techを立ち上げました。それから1年後、正式にベクトルに入社した形です。僕は常に新しいことをしていたい「ゼロイチ」タイプなんです。
戸﨑
私はちょうど、前職のVOYAGE GROUPで役員を退任する時に、スマートメディア社長の成井を通じて、長谷川に会いました。ちょうどその頃、自分自身の能力そのものを発散していける環境に身を移したいと考えていたのです。

前職では、経営陣としてグループの業績をいかに伸ばし、会社を大きくしていくかということばかり考えていました。その一方で、ひとりのビジネスパーソン、事業家として武器をまだまだ増やして、新しい事業創りに挑んでいきたいという気持ちが強くありました。


すごく、よくわかります。事業を立ち上げて、事業会社の経営に携わっていると、「自分=会社」になっていき、自分自身のことを考える機会が減っていきますよね。さらに会社の業績は、頑張って仕込んだことが1年後、2年後にようやく現れてくるので、その時の業績数字と現在の自分の成長にタイムラグが発生する。新しいことに挑んでいないのに、数字が上がっているというタイムラグを実感した時に、焦燥感に駆られたことが何度もあります。そのような時はだいたい、「最近、脳に負荷がかかっていないなー」と感じるんです。

戸﨑
そうなんですよね。自分自身の成長実感が全然ないんです。事業とメンバーを成長させることばかり考えてきて、自分の成長が二の次になる。気づくと30代後半を迎えていたのですが、世間から見ればまだ30代。この年代で、自分自身の成長実感がなくなっていることに、すごい危機感を覚えました。

そのような時に、「ベクトルで一緒にやらないか」という話をもらったんです。環境を変えてみたいとか、自分がよく知っているIT領域とは違う会社ということも新鮮で魅力的でしたが、何よりも、これから事業を増やして、ゼロイチをどんどんやっていくというベクトルの「事業創造集団」としてのあり方と、自分の希望がマッチしました。

もっと自分に圧をかけながら、自分を知らない人たちの中でゼロから挑戦したいという欲望が、入社の根源的な動機です。

私や戸﨑さんのように、若くして要職に就いたからこそ現状に満足せず常に危機感を持っている向上心の強いビジネスパーソンは多いと思います。事業の中心人物を自社に誘うときには、その感情を刺激して口説きます(笑)。まだまだチャレンジしたい、成長したいと感じていることが、新規事業を創り出す際にも必要不可欠だと思うんです。

ベクトルに入ってみて、印象はどうですか?

戸﨑
期待通りでした。たぶん私の社会人人生の中で今が一番忙しいです(笑)。ここまで幅広く、かつ深く事業に携わり、動ける環境は今までなかったと思います。長谷川からはグループ横断の大規模プロジェクトや複数の子会社の役員を任せてもらっていますし、自分自身でも新規事業や新しい企業連携などを生み出していけることが面白いですね。また、経営の意思決定のスピードの速さや大胆な権限移譲のされかたと裁量の大きさには、目を見張るものがあります。

他には、PR事業を軸とした事業体の強さを常に感じています。グループ内にある多角的な事業の情報、また時代を一歩先取る生の情報がどんどん入ってくる。そしてPR自体がもたらす影響力がある。自分は今までデジタルマーケティングの、かなりロジカルな世界の中で生きてきたんですね。でもPRにはロジックだけではない「心が動くときめきを生み出すような世界」がある。それが自分の中で新たな資産として積み上がっている感覚があります。なぜもっと前から理解できていなかったのかなと思うほどです。

「事業家集団」であるために、更なる挑戦の機会を

お二人がいま、もっとも取り組みたいことはなんでしょうか。


「事業家集団」の代名詞となる企業になりたいですね。前職時代含め、社外の優秀なビジネスパーソンとご一緒することが多いのですが、独立して、会社が黒字ベースになると会社員の時よりも収入は増えているけれど、そのまま成長が止まってしまっている人って、結構いると感じる時がありそれが僕はとてももったいないと思っています。ベクトルならグループ内にいながらグループのアセットを活用しながら、決断スピードが速い環境の中で起業もできる。多角的な事業を展開でき、レベルの高い人達との人脈も実力もつけられる。大きな裁量権も得ながら事業立ち上げや遂行をしていくことができます。そんな環境に、今よりもさらに、自立志向のある人たちが集結する会社にしていきたいです。

あとは組織的な変革の必要性も感じています。今、新規事業を担う経営の中心人物は、外部から参画するプロフェッショナルにお願いすることが多いのですが、これまで以上に、プロパー社員(新卒入社)と既存社員にも新規事業に携わってもらいたいです。そうすると、今よりももっと事業の情報が社内に共有され、事業同士の横の連携がもっと強くなると思います。さらに社員一人ひとりのキャリア形成と成長にも繋がっていくと思うんです。そして、グループ内の人事異動も、もっともっと増やしていきたいです。組織と人をセットで成長させていく必要がある。そうやって組織力を活性化させていくと、さらにレバレッジが効いてくると思います。
戸﨑
そうですね。PRの仕事には、各業界の最新トレンドやビビッドな情報を大量にインプットする能力が求められます。また、その大量の情報の中から市場の声や生活者のインサイトを掴み取る能力が養われます。新規事業を成功させていく際に不可欠な「広める」ためのスキルが当たり前に身についてきます。この状況は、新規事業をすごく創りやすい環境だと思うんです。

実際に事業を創ってチャレンジしていく人財(※)を会社は求めていますし、チャレンジできる機会はいくらでも用意されています。事業を創ってみたいとか、会社を立ち上げてみたいという意思をサポートする機会が、実は社内にもどんどん増えています。これをもっと増やしていきたい。
※ベクトルグループでは人が企業経営における財産だと考えており、「人財」と表記しています。

ベクトルには、新しい事業にチャレンジする人がまだまだ、必要です。新しいチャレンジがより賞賛されるようにしていきたいですし、「どんなチャレンジでも、ベクトルならできる。」と思われる会社でありたいですね。そして次の10年を創る、代表的な「時代を先取る事業家集団」になっていきたいです。

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